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ロボット遠隔制御サービスやロボット開発事業を通じ、多様な働き方の実現を目指す株式会社キビテク。同社の躍進の裏には、社長を支えるチーム経営体制、国籍多様な従業員、そして多様性を強く意識する女性経営者の覚悟があった。
林:
製造業や物流業の現場の自動化や生産性向上に向けたロボットの受託開発事業と、遠隔制御システムを使ったパッケージ型ロボット導入支援サービスHATS(Highly Autonomous Teleoperation Service)事業の2つを展開しています。社名のキビテクの「キビ」は心の「機微」で、ロボット技術を通じて物理的に社会を便利にするだけではなく、不幸を減らし、人の心の豊かさに貢献していきたいという想いを込めています。

林:
製品機能向上や営業の拡充、開発受託事業への参入など事業転換期にあった中でJIC VGI様と出会いました。当社の高いロボット技術力、また様々な業界の人手不足という社会課題解決にも意義を感じ、ご出資いただいたと考えています。
桑原:
キビテクは、名だたる大企業や研究機関とロボットの開発実績を積み上げてこられた、いわばロボットのエキスパート集団です。ロボットのことを知り尽くしたキビテクの皆さんが、ロボットを社会実装しようとする際の限界を認識した上で、ロボットの力だけではなく必要に応じて遠隔で人の力も借りながら実効性のある形で現場の自動化・生産性向上を実現させようとするHATSというソリューションに面白さと成長性を感じてご出資させていただきました。
林:
HATSはロボット遠隔制御システムを提供するものです。障害物等がある現場では完全自動でロボットを動かすことが難しい中で、当社の技術を活かし、人がロボットに上手に頼れる半自動の仕組みを用いています。ロボットの遠隔操縦の導入が増え、ロボットオペレーターという仕事が増えれば、移住することなく新興国の方々が先進国の製造現場で働くことができるなど、場所や身体状況に関係なく、就業機会の均等化に貢献できると考えています。
林:
一例ですが、外国籍社員も念頭に置いた人事評価制度の変更が挙げられます。当社の顧客は日本企業中心で折衝にネイティブレベルの日本語力が求められるため、日本人がPM(プロジェクトマネージャー)となることが多く、外国籍でのキャリアパスが狭くなるという課題がありました。そのため顧客対面業務だけでなく、社内コミュニケーションも顧客対面評価と同等に見做して評価できるように人事評価制度を変えたりしています。他にも、定年を70歳と高めに設定し、最高齢では70代中盤の方も勤務していますが、リモートワーク等、シニアの方にとっても働きやすい環境づくりに努めています。

林:
リモートワーク中心の就業形態は男女問わず好評です。また、ロボットエンジニアはまだまだ労働市場に少ない中で、労働環境の柔軟化や、幅広い年齢や国籍の方が活躍しやすい環境を整えることで、採用面での効果も実感しています。具体的には、育児中の年代やシニア層における在宅による育児との両立や体力の問題への対応や、外国籍の方に対するテキストベースでの管理による言語の壁の低減などにより、働きやすさを感じていただいていると思います。